6位、伏見工業高校(京都)は、今大会に出場できなかった。20回出場、4回優勝。テレビドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルとして有名で、元日本代表、元日本代表監督の故平尾誠二氏を生んだ。日本代表に田中史朗選手、松田力也選手など。現在は同校全日制が市内の高校と統合され、京都市立京都工学院高校と改称している。

 7位、国学院久我山高校(東京)も今大会は出場していない。優勝5回を数える東京の強豪校だ。

 8位、御所実業高校(奈良)も今回は不出場。出場11回で準優勝3回、3位2回は、すべて平成期の成績である。県内の強豪、天理高校と代表の座を争っている。

 9位、相模台工業高校(神奈川)は、1995年度大会を最後に四半世紀近く花園から遠ざかっている。平成前期の強豪校で、1993、94年度に全国制覇している。

 同じく9位、天理高校(奈良)は今大会で3年ぶり63回目となった。優勝6回、準優勝7回の好成績ながら、平成期は御所実業と勝敗を分け合ったため、ランキングの順位は伸び悩んだ。

 今回優勝した大阪桐蔭高校は7年連続13回目の出場だったが、数年前まではなかなか上位校に食い込めず、ランキングは11位となった。大阪桐蔭といえば、野球でも全国制覇を果たしたことで知られ、その他の種目もなかなか強い。サッカー、バスケットボールでも全国大会に出場した経験がある。

 なぜこんなに多くの種目で強豪なのか。同校にはIII類カリキュラムという、「専門性を高め、全国の頂点をめざす体育・芸術コース」があるからである。このうち、「III類クラブ」として強化しているのが、硬式野球部、サッカー部(男女)、ラグビー部(男女)、ゴルフ部、陸上競技部、卓球部、バレエ部、バスケット部(男女)、吹奏楽部だ。

 スポーツ系クラブの概要は次のようになっている。

「各クラブとも指導経験豊富な専門スタッフが指導。クラブ顧問に加え、外部トレーナーから定期的に指導・アドバイスを受けているクラブもあります」「体育系クラブは専用グラウンドや専用練習場を有しています」(同校ウェブサイト)

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各競技の高校生選手権で強い高校は?