大竹と森福、鳥谷も… 頑張らなければ後がない崖っぷちの選手たち【西尾典文】 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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大竹と森福、鳥谷も… 頑張らなければ後がない崖っぷちの選手たち【西尾典文】

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野球人生の岐路に立たされている巨人の森福 (c)朝日新聞社

野球人生の岐路に立たされている巨人の森福 (c)朝日新聞社

 野手の大物も岐路に立たされている。阪神の象徴的存在とも言える鳥谷敬。2017年には通算2000本安打も達成したが、昨年はベンチを温める機会が多く、歴代2位の連続試合出場記録も1939試合でストップし、入団以来ワーストとなる51安打に終わった。今シーズンが5年契約の最終年。長く守り続けてきたショートは北條史也が台頭しており、矢野燿大・新監督のもとで若返りを図ろうとしているチーム事情を考えても、昨年以上に厳しい状況に置かれることが予想される。本人も契約更改の席で「野球を続けられるのか、辞めなきゃいけないのか、大事な1年になる」と語っており、まさに正念場の1年となる。

 ここまで取り上げたのは実績のある選手たちだが、入団時の期待は大きかったものの期待に応えられないまま崖っぷちのシーズンを迎えている選手も少なくない。2010年のドラフト会議で同時に1位指名を受けた早稲田大出身の斎藤佑樹(日本ハム)、大石達也(西武)、福井優也(楽天)の三人もそろそろ厳しい局面を迎えている。

 ここまでのプロ8年間の通算成績は齋藤が77試合15勝24敗、大石が130試合5勝6敗8セーブ12ホールド、福井が109試合29勝36敗。それなりに戦力となった年はあったものの、入団時の期待の大きさを考えると、いずれも寂しい数字と言わざるを得ない。今年も結果を残せないようであれば、三人揃って戦力外ということも大いに考えられる。

 いずれも厳しい状況に置かれた選手達であるが、昨年の松坂や39歳のシーズンでリーグMVPを獲得した新井貴浩のように大ベテランと呼ばれる年齢になってから復活した例もないわけではない。そして、一度どん底を味わった選手だからこそ、その復活に多くのファンが心を動かされるのもまた事実である。今シーズンもそんな復活劇が一つでも見られることを期待したい。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。


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