目指すはノーベル平和賞!? 日本一「楽しい」ビール会社が実践するグーグル流とは (2/5) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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目指すはノーベル平和賞!? 日本一「楽しい」ビール会社が実践するグーグル流とは

「チーム『ビール』ディング」を提唱するヤッホーブルーイング社長の井手直行さん(左)と、『世界最高のチーム』でグーグル流チームビルディングを解説したピョートル・フェリクス・グジバチさん(右)(撮影/写真部・片山菜緒子)

「チーム『ビール』ディング」を提唱するヤッホーブルーイング社長の井手直行さん(左)と、『世界最高のチーム』でグーグル流チームビルディングを解説したピョートル・フェリクス・グジバチさん(右)(撮影/写真部・片山菜緒子)

グジバチ:ありがちな話だと思いますが、文字どおり孤軍奮闘だったんですね。

井手:2008年に社長になったとき、「一人、二人で会社を牽引するのには限界がある。社員みんなが同じ方向を向いてやっていかないと、これ以上は成長できない」と思ったわけです。で、とにかくあの手この手をやって会社を一つのチームにしようと。経営者仲間で評判だった楽天市場の店舗向けの「チームビルディング研修」も受講して、それを持ち帰って自分で社内でもチームビルディング研修をするようになった。そうしたら会社に一体感が出てきて、一つのチームとして動くようになってきて、それにともなって業績も伸びてきたというわけです。それでも3年以上かかりました。

グジバチ:なるほど。「よなよな流」のチームビルディングの土台は何ですか。会社のカルチャーとして「楽しい」ということをすごく大事にしているように感じるんですが。「グーグル流」で言うと「心理的安全性」に通じるとも思います。

井手:おっしゃる通りで、最も大事にしているのはコミュニケーションですね。そして肝心なのはその「量」だと思っています。心理的安全性を高めるのも、まずは質よりも量が重要。「おはよう」といった挨拶に始まって「今日、いい服着ているね」とか「昨日何して遊んだの?」というような、仕事と一見関係ないコミュニケーションをいっぱい取って、初めて人と人との距離感が近くなって、仕事の難しい議論も安心してできるようになる。なので、社員同士のコミュニケーションの量が増える仕組みをたくさん用意しています。

グジバチ:楽しそうな「朝礼」を毎日やっていると聞きました。それもその一つですか。

井手:毎朝30分くらい。仕事の話ではなくて、プライベートな話を社員一人ひとりがみんなの前で発表します。いまは人数が増えたのでグループに分かれてやっていますが、もう10年以上続いている朝の貴重な行事です。「昨日飲み会があって、楽しかった。でも二日酔いで……」とか、そんな話でよくて、そこから一日の仕事を始めるわけです。


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