仏教の聖地の入り口「ガヤ空港」が閑散としている理由 <下川裕治のどこへと訊かれて> (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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仏教の聖地の入り口「ガヤ空港」が閑散としている理由 <下川裕治のどこへと訊かれて>

連載「どこへと訊かれて」

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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)

ブッダガヤまで700ルピー、約1120円もかかってしまった。3輪のオートリキシャがいれば安くなったのだが

ブッダガヤまで700ルピー、約1120円もかかってしまった。3輪のオートリキシャがいれば安くなったのだが

 さまざまな思いを抱く人々が行き交う空港や駅。バックパッカーの神様とも呼ばれる、旅行作家・下川裕治氏が、世界の空港や駅を通して見た国と人と時代。下川版「世界の空港・駅から」。第62回はインドのガヤ空港から。

【閑散としているガヤ空港はこちら】

*  *  *
 タイやミャンマーで知人の家を訪ねることがある。海外旅行が話題になると、知人が口を開く。

「うちの両親は海外旅行にはぜんぜん縁がないんです。唯一の旅行先はインドのブッダガヤだけですね」

 ブッダガヤのマハーボーディー寺院のなかにある菩提樹の下で釈迦は瞑想に入り、悟りを開いたといわれる。敬虔な仏教徒である彼らにとって、ブッダガヤとは一生の間に1回は訪ねたい……そんな街である。

 仏教の聖地であるブッダガヤに行くには、このガヤ空港を使うことになる。しかし空港は閑散としていた。ターミナルビルは小さく、空港職員も少ない。出口には警備兵がひとり立っているだけだった。

 空港の前には、海外旅行に不慣れな巡礼客を乗せる大型バスが何台も停まっているような気もしていた。

 しかしターミナルを出ると、バスどころか車すらなかった。3輪のオートリキシャもいない。少し歩くと、1台の車が停まっていた。しかし運転手がいない。周囲を見ると、木陰に座るおじさんがひとりいた。手を振ると、重そうな腰をあげてくれた。

 おじさんに訊くと、11月から2月ぐらいの間は就航便も増え、空港はごった返すというのだが。この空港に降りたのは9月。オフシーズンということらしい。


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