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妊活中や妊娠中の「葉酸サプリ」その効果とは? 医師が指摘する摂取の注意点

連載「ちょっとだけ医見手帖(森田麻里子医師)」

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妊娠3カ月を過ぎてから葉酸サプリメントを摂取するのは、明らかなメリットがあるとまでは言えない(※写真はイメージ)

妊娠3カ月を過ぎてから葉酸サプリメントを摂取するのは、明らかなメリットがあるとまでは言えない(※写真はイメージ)

 妊娠を考えてる、または妊娠中の人は、サプリメントを摂っていらっしゃるという人も、最近は多いのではないでしょうか? 特に葉酸のサプリメントは、雑誌などでもよく取り上げられ、その重要性が浸透してきたようです。

 葉酸は水溶性のビタミンで、DNAの合成に関わる大切な栄養素です。緑黄色野菜や大豆、レバーなどに多く含まれますが、食品中の葉酸は吸収率が50%程度と言われています。一方で、サプリメントの葉酸の吸収率は85%程度とも言われており、妊娠を希望する女性にはサプリメントの摂取が勧められています。

 葉酸サプリメントが勧められている一番の理由は、二分脊椎症などの赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低下させる効果があるからです。赤ちゃんの神経系は妊娠の初期から作られ、先天異常は妊娠7週頃までに起きます。ですから日本では、1日あたり400マイクログラムの葉酸サプリメントを、妊娠の1カ月前から妊娠3カ月までの期間に摂取することが推奨されています。

「夫婦で葉酸サプリメントを飲んで、赤ちゃんを授かりました!」というような個人の経験談を目にしたことがある人もいると思われますが、確かに葉酸サプリメントを摂取したほうが、妊娠率が高まるという研究はあるようです。

 1996年に発表されたハンガリーの研究では、妊娠を希望する女性7905人を2グループに分け、一方には葉酸800マイクログラムを含むマルチビタミンサプリメント、もう一方には銅・マグネシウム・亜鉛・ビタミンCを含んだサプリメントを飲んでもらい、14カ月間追跡しました。すると、マルチビタミンを飲んだグループでは71.3%が妊娠したのに対し、もう一方のグループで妊娠したのは67.9%で、有意な差が認められました。また、2002年の南アフリカの研究では、103人の不妊症の男性に葉酸と亜鉛のサプリメントを26週間飲んでもらったところ、精子の濃度が有意に増加したという結果も出ています。


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