日本美容界の草分け・山野愛子が頑なにネイルを禁止した理由とは?

2018/09/07 11:30

■大切なのは人と人とのつながり

 三代目が生まれ、仕事に加えて子育てにも奮闘するジェーンさんは、人との出会いが大切であることを実感しているという。

「日本語がわからない私を助けてくれた学校のお友だち、娘を我が子のように見守ってくれるママ友、仕事を通じて出会った皆さん、そしてファミリー。これまで本当にたくさんの人に支えられ、助けていただきました。アメリカでは『何を知っているかより、誰を知っているかのほうが大事』とよくいわれます。人はつながりながら、支え、支えられている。人との出会いは私を元気にしてくれますし、人とのつながりこそが大切だと心から思います」

 今、ジェーンさんは学生たちに「ハッピーランチ」を実施している。1000人を超える学生たちをランダムにグループ分けし、30分だけランチを共にするというものだ。ジェーンさんと教職員間でも行っているという。

「30分なら、たとえ苦手な相手がいたとしても我慢できるはず。初対面の人とどうコミュニケーションしたらいいかを学ぶ機会になれば。また、ネットワークづくりのチャンスとして活かしてくれるとうれしいですね」

 さらに、美容を通して人生を生き生きと輝かせる活動『スマイルプロジェクト』を実施中。美容と福祉を融合させた「美容福祉」の実践や都立高校での「美道講話」を行いながら、コミュニケーションと美道の一つである精神美の重要性を説いている。

「人に会えば元気がでます。誰かとつながっていれば、お互いに支え合うことができます。すると、年を重ねても生き生きと暮らすことができるのではないでしょうか。美容はそのためにこそあると思います」

 初代が求めてやまなかった「髪・顔・装い・精神美・健康美」のトータルビューティを目指す「美道」。髪や顔、装いを整えて、誰かに会いに行く。そのためには、健康でなくてはならない。心のありようを考えなくてはならない。初代・山野愛子から二代目へとバトンが渡った「美道」は、人生100年時代のバイブルの一つに違いない。(文/近藤美樹子)

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