【パ・リーグ打者部門】


中村剛也(西武)

 本塁打王に過去6度輝いた男が猛暑の中で爆発した。チームが開幕から快進撃を続ける中、中村剛也(西武)は極度の打撃不振に陥り、6月を終えて打率.125で3本塁打。しかし、7月に月間打率.300で8本塁打を放って復調すると、この8月は月間打率.319で12本塁打をマークした。

 8月の1本目は2日のソフトバンク戦(メットライフ)。そして翌々日、4日の日本ハム戦(メットライフ)で3ランを放つと、そこからパ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打の離れ業を見せた。惜しくも王貞治、バースの両氏に並ぶ7試合連続のプロ野球記録には届かなかったが、15日、17日、18日、24日、28日とアーチを重ねて月間12本塁打。91打数29安打の打率.319で、打点は浅村栄斗(西武)と並ぶ8月リーグ最多の26打点をマークした。

 ライバルは、松田宣浩(ソフトバンク)だ。こちらもシーズン前半は不振に喘いだが、8月は24試合で89打数33安打の打率.371をマークし、8本塁打、21打点。得点圏打率.409の勝負強さでチームの快進撃を支えた。打率では松田が月間リーグトップ。中村が月間MVPに輝けば、2015年7月以来となる2度目の受賞となるが、果たしてどうなるか。