宮本恒靖監督、古巣・ガンバ大阪を再建して「ポスト森保」の一番手になれるか【元川悦子】 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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宮本恒靖監督、古巣・ガンバ大阪を再建して「ポスト森保」の一番手になれるか【元川悦子】

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ガンバ大阪の宮本恒靖監督  (c)朝日新聞社

ガンバ大阪の宮本恒靖監督  (c)朝日新聞社

 今季就任したばかりのレヴィー・クルピ監督を更迭し、クラブレジェンドで元日本代表キャプテンの宮本恒靖監督を7月下旬に抜擢したガンバ大阪。新体制発足後は7月28日の鹿島アントラーズ戦を1-1で引き分けたのを皮切りに、8月1日のジュビロ磐田戦を1-1、5日の名古屋グランパス戦を2-3と、3戦未勝利が続いた。磐田戦と名古屋戦は続けて終盤に失点し、勝ち点を取りこぼすという悔しい結末を強いられていただけに、10日のFC東京戦は白星が必須だった。敵将は、昨季までガンバを率いた長谷川健太監督。特別な因縁もモチベーションを高めたはずだ。

 宮本監督就任後の3試合は、自身がガンバ大阪U-23で鍛え上げてきた市立船橋高校出身2年目の高宇洋、東福岡高校出身2年目の高江麗央らを登用した。今回もファン・ウィジョが韓国代表招集で離脱したこともあり、チルドレンの1人である大津高校出身3年目の一美和成をJ1で初めてスタメンで起用し、アデミウソンと2トップを組ませた。さらに、センターバックが本職の三浦弦太を右サイドバックに回すという大胆な采配も披露する。これが奏功し、ここまでJ1・2位のFC東京の爆発力を首尾よく抑え込んだ。

 前半34分には遠藤保仁のお膳立てから三浦が競ったこぼれ球に反応したファビオがゴール。この1点を守り切れそうな雰囲気はあった。だが、残り4分というところでFC東京のディエゴ・オリヴェイラに同点弾をねじ込まれ、J1新人監督も直近2試合の悪夢が蘇ったことだろう。

 それでも、この日のガンバ大阪は勝利への意欲が全く違っていた。それを象徴したのが終了間際のアデミウソンの決勝弾だ。若い高江がタテへの推進力を見せ、ペナルティエリア手前まで上がっていた高を経由して縦パスが入った。次の瞬間、背番号9が卓越した個人技で左足を一閃。直後にタイムアップの笛が鳴り、宮本監督は長年一緒に戦ってきた山口智コーチらと抱き合ってJ1初勝利を喜んだ。

「(別の体制で)シーズン半ばまで来たグループを変えていく作業は簡単じゃない。自分の改革は10段階あるとしたらまだ1、2くらい。まだ全然です」と試合後の指揮官は厳しい表情を崩さなかった。だが、自身がユース時代から育ち、プロとしての才能を開花させたクラブをJ1残留させるべく力強い一歩を踏み出したのは確かだろう。



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