もはや火葬ではなく“ボイル”か“フリーズドライ”が主流? 世界のすごい葬式

朝日新聞出版の本

2018/07/05 16:00

もはや火葬の時代は終わった?(※イメージ写真)
もはや火葬の時代は終わった?(※イメージ写真)
小向敦子(こむかい・あつこ)/高千穂大学人間科学部教授。老年学・笑い学。シニアとユーモアを研究の中心に置いている。米イリノイ大学(シカゴ校)で心理学部、同大学院で教育学研究科博士課程修了。著書に『セラピューティックと老年学』など
小向敦子(こむかい・あつこ)/高千穂大学人間科学部教授。老年学・笑い学。シニアとユーモアを研究の中心に置いている。米イリノイ大学(シカゴ校)で心理学部、同大学院で教育学研究科博士課程修了。著書に『セラピューティックと老年学』など

 ポスト火葬の時代がもうそこまでやっていきている――。

【写真】『すごい葬式 笑いで死を乗り越える』の筆者・小向敦子氏

 現在はもはや、火葬に間に合うか間に合わないかの端境期といえる。運がよければ「最後に火葬された人」として、歴史にその名を記録されるかもしれない。小向敦子氏の『すごい葬式 笑いで死を乗り越える』(朝日新書)によると、にわかには信じられないような「新しい葬送の形」が世界ではすでに始まっているという。

*  *  *
 ブラックジョークのような言い方だが、すでに2種の、火葬以外の遺体処理方法が注目されている。

 一つ目は「レゾメーション(Resomation)」と呼ばれる方法で、ギリシャ語のresoma=rebirthから命名された。アルカリ加水分解(身体がほぐれて解体しやすくなる)を利用し、遺体を150度で2時間ほど加熱する。火ではなく水(液体)を用い、焼くのではなく煮る方式である。

 その結果は、リサイクル可能な液体と白い遺骨になる。液体は緑がかった茶色で、糖分・塩分・アミノ酸などが含まれており、下水に流してもよいが、家に持ち帰って、庭に肥料として撒いてもいい。遺骨はシェイクすれば、遺灰になる。装置の煮鍋は何度も使用できて、CO2の排出量も確実に減らせる。2007年に設立された、イギリスのウェスト・ヨークシャー州のパズィに本部を構えるレゾメーション社によって推進されている。

 08年には、英国火葬協会(Cremation Society of Great Britain)が、レゾメーションを認める方向へ憲章を変更し、その後はイギリスで広がりを見せている。アメリカでは12年に10の州で、カナダでは12年にサスカチュワン州で実施を認可したが、日本の名前はまだ出てきていない。

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