古賀茂明「注目の新潟県知事選、紆余曲折の末に決まった野党女性候補の素顔」 (3/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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古賀茂明「注目の新潟県知事選、紆余曲折の末に決まった野党女性候補の素顔」

連載「政官財の罪と罰」

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著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サ

著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サ

菊田真紀子衆院議員(左)と会見に臨む池田千賀子氏=新潟県庁。池田氏のプロフィールはこちら (c)朝日新聞社

菊田真紀子衆院議員(左)と会見に臨む池田千賀子氏=新潟県庁。池田氏のプロフィールはこちら (c)朝日新聞社

 ただし、花角陣営としては、数々のスキャンダルにまみれて支持率が下がる安倍政権に近いというイメージを持たれると選挙戦に不利ということで、こちらも「県民党」を打ち出そうとしている。

 ところが、花角氏は二階俊博自民党幹事長が運輸相の時の秘書官で、誰がどう見ても二階氏直系。普通の選挙なら、自民党幹部に近いことが売りになるのだが、自民党のイメージが悪い上に、前回の知事選の時に、二階氏が土建業などの既得権グループを使って選挙戦を裏で操ろうとしたという暗いイメージがあり、新潟では選挙戦で不利になるという見方も強い。
 そうした点もあり、花角氏は、おそらく自民色も二階色も消して選挙を戦おうとするのではないかと言われている。

 また、原発についても、自民党の支持を受ける花角氏は、普通に考えれば、原発賛成派と誰もが思う。しかし、新潟県民の多くは保守派も含めて脱原発が主流だ。そこで、当面は、米山前知事が設置した検証委員会の結果までは結論を明言しないという姿勢で逃げるであろう。現に、花角氏は、フリージャーナリストの横田一氏の再稼働を認めるのかという質問に対して、「検証をやっていないのに出来るわけがないじゃないですか」と言って、予想通りの反応をしている。

 しかし、米山前知事は、検証中の今の段階でも、避難計画に不備がある点などを指摘し、今のままでは再稼働には反対であることを明言していた。マスコミがこのあたりの違いをクリアに報道できるかどうかが選挙戦の一つの焦点になりそうだ。

■野党共闘が実現するかどうかがポイント

 この新潟県知事選は今後の与野党対決や日本のエネルギー政策にとって、きわめて大きな意味を持つ選挙だ。

 中央政界では野党は分裂含みで野党共闘の姿を描けずにいるが、新潟県政では、旧民進系や社民系議員が中心となって野党間で一定の連携が維持されている。池田候補が「事実上の」野党統一候補として擁立できたのはそのためだ。


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