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アイドルと呼ばれる子が増え、小学生のなりたい職業ランキングにはユーチューバーも急浮上している。だがカンニング竹山さんが「親御さんにこれだけは伝えたい!」と訴える、芸能界で生き残るための本当の才能とは。
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春になってレギュラー番組やコメンテーターの顔ぶれが変わると、あの芸能人が干されたとか、辞めさせられたとか、そういう話が盛り上がりますよね。みなさん、こういう話が好きですね。もちろん芸能人には旬がありますけど、出演するかどうかは実はギャラとかスケジュールの問題だったり、別の仕事があってできない時間帯があったり、いろいろな事情で決まっています。出なくなった人は番組スタッフに嫌われたからじゃないかとか、出演者ともめて干されたんだとか、裏に何かトラブルがあるように思われているかもしれないけど、実はそういうことって少ないんですよ。
普通の会社でも内部事情がいろいろあるわけじゃないですか。芸能界だけ何でそればかりが強調されるんだろう?と思うんですよね。基本的には礼儀正しくきちんと自分の仕事をしてれば、だいたい仕事はさせてもらえますから。
でも、絶対的に勘違いしちゃいけないのは我々はカタギの仕事じゃないってことです。システムが社会の普通とは違う。給料の問題だって、世間一般と給与体系も違うし、労働時間だって内容だって違う。働けばみんな給料をもらえる仕事じゃないから、食えるやつと食えないやつがいる。
外見でも何でも、一般社会でいう“差別”がまかり通る面もある。女優さんだって顔がかわいい人は売れるけど、そうじゃない人は排除されてしまうし、かわいくても全然売れない人だっている。おらが村でナンバーワンでだった人も全国区だと負けるかもしれない。でもしょうがないですよね、それが芸能界だから。外見以外の別の才能でのし上がっていく人もいるわけです。
歌だってそうですよね。歌がうまい人なんて世の中に腐るほどいて、それでも売れる人と売れない人がいる。