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松坂大輔が中日に与える計り知れない“影響”

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西尾典文dot.

中日入団が確実視される松坂大輔 (c)朝日新聞社

中日入団が確実視される松坂大輔 (c)朝日新聞社

 明日23日、中日による松坂大輔(前ソフトバンク)の入団テストが行われる。会場はナゴヤ球場の室内練習場で、非公開で行われるとあってその詳細を知ることはできないが、ブルペンでのピッチングを首脳陣がチェックするものと思われる。しかし、森繁和監督は松坂の合否について「顔見ればいいよ」とコメントするなど、よほどのことがない限り合格を出すことを示唆しており、即日入団発表も噂されている。

 球団史上ワーストの5年連続Bクラスに沈み、世代交代が急務であるだけに松坂の獲得はマイナス面が大きいように感じるが、獲得が決まったのであれば最大限活用しない手はない。あらためて松坂獲得のメリットについて考えてみたいと思う。

 まず考えられるのが営業的な効果だ。実数が発表されるようになった2005年以降の観客動員数を見ると、中日の数字は240万人を超えた2008年をピークに減少が始まり、Bクラスに転落した2013年には200万人の大台を割り込んでいる。翌年以降は少し持ち直したものの2015年には広島に逆転されて長年キープしてきた3位の座を譲り渡しており、DeNAとヤクルトとの差もわずかなところまで来ているのだ。勝っても観客が呼べないという理由で落合博満監督との契約を打ち切ったのが2011年。それからの6年間でチームは弱体化し、さらに観客を呼べない球団となっているのが現状である。

 そんな球団において人気、知名度とも全国クラスの大物である松坂が入団することは非常に大きい。実際に2016年9月10日に松坂が登板したソフトバンクの二軍戦では、3000人以上のファンがつめかけ、タマホームスタジアム筑後は満員札止めとなっている。

 また、今年は松坂が横浜高校で春夏連覇を達成した1998年からちょうど20年であり、夏の全国高等学校野球選手権大会も記念の100回大会を迎える年である。夏の高校野球に関する話題は多くなり、当然20年前の松坂の活躍も例年以上に取り上げられる機会も増えるはずだ。そんな年に松坂が復活を目指して登板するとなれば、客足も伸びることが大いに予想できる。年俸4億円(推定)だったソフトバンク時代とは違い、これまでの実績を加味したとしてもかなり安い契約に抑えられることは間違いない。公式戦での登板が多くなくても、キャンプ、二軍戦などの集客まで見込むと非常に費用対効果の良い選手であると判断できるだろう。



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