「最初に電話をかけてくるのは、被害者の友達というケースは少なくありません。話を聞いた友達がネットでこちらの相談窓口を見つけて電話をかけてきてくれるのです。人に話すというハードルが下がれば相談につながる可能性が高くなるのです」(平川さん)

 内閣府男女共同参画局が今年3月に発表した「男女間における暴力に関する調査」によると、異性から無理やり性交された女性の約7割はどこにも相談していないことがわかっている。

「過去の被害をカミングアウトする『#metoo』は視野の長い動きですが、自分の性被害を話していい、訴えていいという考えが広がれば、急性期の被害者にとっても、ものすごい大きな力になると思います」(平川さん)