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大声、暴力…認知症の人の困った症状には理由があった! 専門医に聞く対応のポイント

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認知症が進行すると「何もかも忘れてしまう」「人格が変わって別人のようになってしまう」などといわれるが、これは正しい理解ではないと専門家は言う (※写真はイメージ)

認知症が進行すると「何もかも忘れてしまう」「人格が変わって別人のようになってしまう」などといわれるが、これは正しい理解ではないと専門家は言う (※写真はイメージ)

978-4022775337@家族で読む予防と備え すべてがわかる認知症2017(週刊朝日ムック)@朝日新聞出版@980

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 デイサービスや外出を嫌がる、大声を出したり、暴れたりする……。認知症の人を介護している家族の多くはこうした症状の対応に苦労していることでしょう。しかし、気持ちの持ち方で楽に対応できることが増えます。主に軽症から中等症の認知症ケアのポイントについて東京慈恵会医科大学精神医学講座教授、繁田雅弘医師にうかがいました。

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 デイサービスや外出を嫌がる。大声を出す、暴れる……。認知症の介護ではこうした言動に疲弊してしまうことが多いです。繁田雅弘医師はこう話します。

「認知症になるとできないことが増えていくため、家族はつい『服を着替えて』『お風呂に入って』など命令口調になりがちです。でも、同じ家族なのに命令されるのは気分のいいものではありませんよね。また、認知症が進まないように、脳トレや運動を勧めるのはいいのですが、ご本人が乗り気ではないのにいろいろやらせてしまうと精神的に不安定になります」

 不満やストレスが積み重なった結果、怒りの感情が起こりやすくなります。認知症の周辺症状であるBPSDも出やすくなり、かえって病状が進行しやすくなるといわれています。そのぶん、介護も大変です。

 ちなみに一人暮らしをしている認知症の人はやりたいことを自由にやっているため、BPSDは出にくいそうです。しかし、何もケアをしなければその人の生活は成り立ちません。どのような介護が理想的なのでしょうか。

「私はよくご家族に、『認知症を発症していなかったら、今、本人はどんな生活をしていると思いますか』とうかがいます。そうすると『趣味を楽しんでいるでしょうね』『孫の相手をしてもらっているでしょう』などの答えが返ってきます。まさにこの点が大事であり、元気だった頃の生活に近づけるといいのです」(繁田医師)

 認知症が進行すると「何もかも忘れてしまう」「人格が変わって別人のようになってしまう」などといわれますが、これは正しい理解ではないといいます。


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