日本シリーズ第4戦目の1日、福岡ソフトバンクが日本一に王手をかける。クライマックスシリーズが導入されて10年。14.5ゲーム差の3位から"下克上"した横浜DeNAの逆襲はあるか。福岡出身でソフトバンクファンであるカンニング竹山さんは「強くて人気のあるチームには共通点がある」と指摘する。
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今年の日本シリーズを見ていると、野球って昔と変わってきたなと思いますね。昔はパ・リーグなんて極端に言うと誰も見ていないぐらい人気が無くて、巨人や阪神がいてこそプロ野球だった。テレビ中継は巨人の試合ばかりやってて。それでも視聴率が取れなくなってきて、野球中継も減ってしまったわけです。
でも、それで何が生まれてきたかっていうと、ホークスもファイターズもそうですが、地元密着に変わってきた。みんな巨人みたいに人気のあるチームを目指して頑張っていたら、気づけば逆転現象が起きていたというか……。お客さんがたくさん入っていたから、そこまでファンサービスに力を入れる必要がなかったんじゃないかと思うんですよね。その間にそれぞれのチームの地元がえらい盛り上がっていたわけです。
僕は地元が福岡でホークスファンですが、年に2回ぐらいはヤフオク!ドームで観戦しています。交流戦のときには東京ドームとか横浜スタジアムとか神宮球場にも行くし、レギュラーシーズンは千葉のマリンスタジアムも西武球場にも見に行きますね。今年はなかなか行けなかったんですけど。
神宮球場は近いから、ヤクルトの試合でも「ビール飲みに行こう」って行ったりするんですけど、いま神宮で変わった現象が起きているんですよ。昔からヤクルト対阪神の試合はパッと行ってもチケットが取れなかった。「神宮甲子園球場」って言われるぐらい、東京にいる関西人たちがいっぱい集まりますから。次に入れないのは広島戦。その次はベイスターズ戦。結局、巨人戦は当日でも入れちゃうんです。中日もだけど。