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コアラの国内最高齢トップ3が淡路島にいる理由

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by 南文枝 (更新 )

現在国内最高齢、20歳9カ月の「みなみ」。美人だという(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)

現在国内最高齢、20歳9カ月の「みなみ」。美人だという(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)

「みなみ」の次に長生きの「ひかり」は20歳になったばかり。ユーカリの好き嫌いが少ない(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)

「みなみ」の次に長生きの「ひかり」は20歳になったばかり。ユーカリの好き嫌いが少ない(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)

「ひかり」と同じ年齢の「みどり」。若いコアラと同じ高さの止まり木で元気に生活する(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)

「ひかり」と同じ年齢の「みどり」。若いコアラと同じ高さの止まり木で元気に生活する(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)

コアラは1日のほとんどを寝て過ごす。後藤さんが見守る中、「みどり」はユーカリに顔をうずめて眠っていた

コアラは1日のほとんどを寝て過ごす。後藤さんが見守る中、「みどり」はユーカリに顔をうずめて眠っていた

現在、7頭のコアラを飼育している「淡路ファームパーク・イングランドの丘」のコアラ館

現在、7頭のコアラを飼育している「淡路ファームパーク・イングランドの丘」のコアラ館

 ぬいぐるみのように愛らしい動物園の人気者、コアラ。その寿命は12~15年といわれているが、現在、国内最高齢、20歳9カ月のメス「みなみ」を含む「長寿トップ3」が兵庫県南あわじ市の「淡路ファームパーク・イングランドの丘」にいるという。なぜ淡路島のコアラはご長寿なのか? 秘密を探った。

 日本動物園水族館協会によると、2015年末時点で、協会に加盟する国内の8園に49頭のコアラがいるという。イングランドの丘は現在、長寿トップ3を含む7頭のコアラを飼育している。みなみは1996年5月1日生まれ。みなみより少し早く生まれ、大阪市の天王寺動物園で飼育されていたコアラが16年3月に亡くなってから現在まで国内最高齢の座を守っている。

 みなみに続くメスの「ひかり」と「みどり」は、ともに97年2月1日生まれ。先日、20歳になったばかりだ。3匹とも、オーストラリア・西オーストラリア州と兵庫県との友好姉妹提携20周年を記念して、03年3月に同州からやって来た。

 園によると、コアラの20歳は、人間でいうと100歳前後にあたるという。現在、みなみはバックヤードで飼育しているため公開されていないが、ひかりとみどりは見ることができる。老化で筋力が衰えてきたひかりは、木から落ちるのを防ぐため高さ約40センチの止まり木で生活しているが、自力で木を上り下りできるみどりは、若いコアラと同じ高さ約1.2メートルの止まり木で暮らしている。

 03年にイングランドの丘に入社し、コアラの飼育担当を10年、現在は園の動物全般を担当する後藤敦さんによると、3匹の共通点は、出身地のほか、出産経験がないことだという。

 後藤さんに、みなみの生活ぶりを聞いてみた。みなみは2年ほど前から、おしりがすれたり、汚れたりしないように人工芝のマットを敷き、そこに木を差した場所で暮らしている。毎日、木にしがみついたり、マットにうつぶせになったりして過ごし、一般的なコアラと同じぐらいの約20時間眠るという。視力や聴力は弱ってきたが、えさのユーカリは、1日300~400グラムとよく食べるそうだ。

 みなみの飼育には、スタッフも特に気を使う。例えば、他の6頭には1日1回、ユーカリを木に差した状態で出し、それぞれが自由に食べるのだが、みなみの場合は、1日2回、スタッフが手渡しで与える。当たり前だが、食べないと体が弱ってしまうからだ。みなみは神経質で、若いころは嫌いな種類のユーカリは一切食べなかったが、年を取るにつれて食べるようになってきたという。

 他のコアラもそうだが、毎日獣医師の診察を受け、排せつ物の量や質をチェックする。衛生面にも気を配る。みなみはほとんど座りっぱなしのため、汚れないように、食べ残したユーカリの葉や排せつ物をこまめに取り除くようにしている。


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