上原浩治が“世界一”カブスから必要とされた理由 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

上原浩治が“世界一”カブスから必要とされた理由

このエントリーをはてなブックマークに追加
dot.
来季はカブスでの活躍が期待される上原浩治(写真提供:Getty Images)

来季はカブスでの活躍が期待される上原浩治(写真提供:Getty Images)

 41歳の右腕、上原浩治がカブスと1年450万ドル契約で合意したと報道された。

 今季まで在籍したレッドソックスでは、上原は4年間で防御率2.19、特にプレーオフでは合計15回2/3を投げて1失点のみと見事な活躍だった。高齢とはいえ、十分な実績があり、今なら安価の投手をレッドソックスがより積極的に引き止めなかったのは意外にも思えてくる。もっとも、それよりも、ワールドシリーズ制覇を飾ったばかりの王者に実力を評価されたと見るべきなのだろう。

 カブスは来年開幕時に42歳になるベテランにどんな役割を期待したのか。掘り返してみると、今季だけでなく、1年後まで睨んだカブスのチーム作りが見えてくる。

 振り返れば1年前のオフ、悲願の優勝を射程圏内に捉えたカブスはジョン・ラッキー、ベン・ゾブリスト、ジェイソン・ヘイワードを獲得する大補強を展開した。一連の動きが実り、今季に108年振りの世界一に到達。その後の今オフでは、一転して静かな時間を過ごしている印象がある。

 野手では器用な外野手、ジョン・ジェイと1年800万ドル契約を結んだのが目立つくらい。抑えの切り札として優勝の立役者になったアロルディス・チャップマンは熱心に引き止めず、最速105マイルの剛球左腕は出戻りの形でヤンキースに移籍した。代役のクローザーには、今季27セーブのウェイド・デイビスをロイヤルズからトレードで獲得して地味に穴埋めしている。

 こうして息を潜めている背後には、現有戦力でも十分に連覇が狙えるというカブス首脳陣の自信があるのだろう。

 クリス・ブライアント、アンソニー・リゾー、ハビアー・バイエズ、アディソン・ラッセル、ウィルソン・コントレラス、カイル・シュワーバー…多くのタレントが敷き詰められたカブス打線は、来季も相手投手陣を恐れさせるに違いない。先発ローテーションはジョン・レスター、カイル・ヘンドリックス、ジェイク・アリエッタ、ジョン・ラッキーという4本柱が残留し、当面の不安はない。

 充実した陣容を誇るチームは、ブルペンではチャップマン一人に大金を払うよりも、安価の投手を加えて層を厚くする方向に進んだ。新加入のデイビス、上原を軸に、速球派右腕のヘクター・ロンドン、カール・エドワーズ、ペドロ・ストロップが揃うリリーフ陣は十分に及第点。そして、必要とあれば、昨夏にチャップマンを手に入れたように、来シーズン中に再びリリーフ投手を補強すれば良い。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい