遅れてきたナイジェリアに“赤っ恥” 手倉森J、次戦への「光明」はあるか? (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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遅れてきたナイジェリアに“赤っ恥” 手倉森J、次戦への「光明」はあるか?

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途中出場でゴールを決めたU-23日本代表FW鈴木武蔵(撮影・兼子眞一郎)

途中出場でゴールを決めたU-23日本代表FW鈴木武蔵(撮影・兼子眞一郎)

 後半も開始6分にDF塩谷司の反則からPKを与えると、エテボに決められ2-4と突き放される。さらに後半21分にはOA枠のMFジョン・オビ・ミケルの絶妙なクロスから、こぼれ球をエテボに叩き込まれて2-5の3点差。アフリカ予選5試合で5ゴールとチームのトップスコアラーであるエテボを最後まで捕まえきれず、彼一人に4点を献上したのも痛恨だった。

 日本は攻守とも組織的に連動した勤勉なプレーが生命線でもある。そんな日本に対しナイジェリアは“個の力”で日本の組織を粉砕した。CFのサディク・ウマールを始め、一度ドリブルを始めたらなかなか簡単にはストップできない。DF陣もFW浅野拓磨の俊足に一歩も引けを取らなかった。現地への到着が遅れ、試合当日に米国から現地入りしたとは思えないほど、コンディションへの悪影響は感じさせず、走力で日本を圧倒した。彼らの圧力により、日本はパスの精度に微妙なズレが生じ、得意とするワンタッチプレーが減少したのも敗因として見逃せない。

 そんな中で数少ない光明をあげるとすれば、交代出場の浅野とFW鈴木武蔵が限られた時間で結果を出したことだろう。彼らの連続ゴールで4-5と1点差まで詰め寄ったことは、得失点差の勝負になった時に生きてくるはずだ。第1試合を見る限り、コロンビアもスウェーデンもチームとしての完成度は低く、“個の力”頼りのサッカーをしていたが、両チームともナイジェリアほど“個の力”は強くない。攻守とも間延びしたサッカーで、ピッチのいたるところでスペースがあった。

 日本が本来のサッカーを取り戻すことができれば2連勝のチャンスはある。「引きずるな。失点して引きずり、2点目、3点目で引きずる。こんなに多く点を取られるチームではない。次に引きずらない。挽回力をみせられるかだ」――手倉森誠監督が力説したように、日本の底力が問われるコロンビア戦であり、スウェーデン戦と言える。

【ブラジル・マナウス】=サッカージャーナリスト・六川亨


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