もう間もなく移籍先が発表されるとみられるイブラヒモヴィッチ(写真:Getty Images)
もう間もなく移籍先が発表されるとみられるイブラヒモヴィッチ(写真:Getty Images)

 今夏の欧州移籍市場最大の目玉、FWズラタン・イブラヒモヴィッチの新天地が発表される日が近付いてきた。現地時間22日(以下現地時間)から23日にかけてだ──そう言い切ってしまうと、スウェーデンファンに怒られるかもしれない。というのも、彼の行き先が公式に明かされるということは、スウェーデンのEURO2016敗退が決まったことを意味するからである。

 スウェーデンは22日夜にグループリーグ最終節でベルギーと対戦する。スウェーデンがこれに敗れ、アイルランドがイタリアに引き分け以上の結果を残すと、その時点でスウェーデンのEUROは終了となる。代理人のミノ・ライオラは、スウェーデンが大会を戦っている間はイブラヒモヴィッチの移籍発表はないとほのめかしており、ならば、Xデーは22日というのがメディアの予想だ(試合終了が夜も遅いことから23日の可能性もある)。

 行き先がマンチェスター・ユナイテッドであるのは、もはや公然の秘密だ。インテル時代から相思相愛のジョゼ・モウリーニョがユナイテッドの監督に決まった時から、イブラヒモヴィッチの加入は既定路線だった。いや、ペップ・グアルディオラのマンチェスター・シティ行きが決まった2月の時点で、ライオラの頭には「ペップvsモウリーニョ+イブラ」の図式が浮かんでいたのだろう。

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