アメリカザリガニの塩ゆで。千葉県・印旛沼のほとりにある「レストラン錦谷」で。この地域では昔からザリガニが食べられてきた。エビとカニを合わせたような濃厚な味で、女性にも人気(筆者撮影)
90年ほど前、たった20匹ほどのアメリカザリガニがウシガエルのエサとして輸入され、養殖された。そこから逃げ出した個体が全国に広まった。そのほとんどが、人が持ち運び、放したものだ(環境省提供)
石川県金沢市のシャープゲンゴロウモドキの生息していた池。左はアメリカザリガニの侵入前で、水面には水草が生い茂っている。ところが、1990~2000年代にザリガニが侵入すると植生は消失し、水も茶色く濁っている(右)。シャープゲンゴロウモドキは絶滅し、ほかの水生生物もほとんど確認されなくなった(写真提供:西原昇吾氏)
アメリカザリガニが侵入すると在来種が食べられるだけでなく、産卵場所や隠れ家となる水草が切り取られる。それによって、在来種はさらに捕食されやすくなる(環境省提供)
千葉県・印旛沼のほとりにある「レストラン錦谷」で。ザリガニは利根川周辺で捕獲されたもの。入荷したときでないと食べられない。なかなかの高級品だ(筆者撮影)
主に北海道に生息するウチダザリガニ。特定外来生物に指定され、最近では千葉県でも確認された。もともと食用として輸入されたもので、味はロブスターに似ているという(環境省提供)
アメリカザリガニはさまざまな生きものを捕食する。一度、侵入してしまうと、根絶するのはかなり労力と費用がかかる(環境省提供)
アメリカザリガニを塩ゆでにして、殻をむいたところ。尻尾の部分の身がほとんどで、ミソがついている。中華料理では人気の食材(筆者撮影)
身近な場所に住むアメリカザリガニ。子どものペットとして人気だが、最後まで責任を持って飼ってほしい(環境省提供)