大市の「○鍋」/創業は元禄年間。約330年もの間、すっぽん一筋で営業を続ける。作家から愛され、志賀直哉『暗夜行路』、川端康成『古都』、開高健『新しい天体』などに登場する名店。浜名湖産のすっぽんを、酒、醤油入りの鍋に入れ、コークスにより2000度近い高温で一気に炊き込む。2万4000円(税・サ込み)コースの一品 (撮影/写真部・松永卓也)
瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)/小説家・尼僧。1922年、徳島県生まれ。56年、「痛い靴」でデビュー。63年、『夏の終り』で女流文学賞を受賞する。73年に出家。京都嵯峨野の庵に居し、執筆と法話活動に励む。2006年、文化勲章受章。近著に『わたしの好きな仏さまめぐり』 (撮影/東川哲也・写真部)