――2点目のミドルシュートはすばらしかった。
たまたまですけど、感触的には打った瞬間に入ったかなとは思いました。ただ、そのあとチームとして引いてしまったのが、時間的にちょっと早過ぎた。そのあとも前から行ければ、また違った展開の試合ができたのかなとは思います。
やはり3点目を狙わないとああいう形になるのがサッカーの怖さですし、とくに世界のトップクラスとやるとこういう風になるのかなと思います。
――一時は2点をリードした。その状況下で、チーム内で守るのか攻めるのかの意思統一は、できていたのか。
ある程度はできていたと思います。ただ結果的に守り切れなかったので。
ボールは持てると思っていましたし、持ったら落ち着かせるというのがみんなの意識のなかであったので、そこの意識は前半から変わってなかったと思います。ただ、相手の交代選手、フレッシュで高さのある選手が入ってきて、ちょっとバタバタしてしまったところはあったと思います。
――途中出場した、194センチのMFフェライニに2点目のゴールを許した。
相手も4バックにしたり、攻撃的にしてきて、いろんなオプションがあるんだなっていうのはすごく感じましたし、そこは日本とは違うところなのかなと思います。ただ、何がいけなかったと言われると、何とは言えないですね。
――改めてロシアでの4戦を振り返ってみて?
大会を通していいサッカーはできたし、世界でも戦えるところは示せたと思います。コロンビアはホントに強かったし、セネガルの身体能力もすごかったですけど、ボールは持てたし自分たちもこれを4年間続ければ、もしかしたらもっといいところに行けるかもしれない。今回は監督交代から約2カ月で、ぶっちゃけぶっつけみたいだった。それでもこれくらいのサッカーができるというのは日本にとってはすごいプラスなこと。
もちろんベテラン選手が多いとか言われていますけど、岳(柴崎)も元気(原口)も、宇佐美(貴史)も宏樹(酒井)も、まだまだできると思いますし、次の4年後に向けて新しい選手も入ってくでしょうしけど、オレとしてはスタッフも変わらず、このくやしさを知ってる人たちでやっていくのがベストだと思います。西野さんはもちろん、テグ(手倉森)さんとか、森保さんは五輪もあるので難しいのかもしれないですけど、こういう経験をした選手、スタッフが続けていくことがいいんじゃないかと思います。(ロストフ・ナ・ドヌー/ロシア 栗原正夫)