久保建英   (c)朝日新聞社
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 日本代表はワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント1回戦でベルギーに2-3で敗れ、ベスト8という過去最高成績の達成には届かなかった。

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 その選手たちは、23人のメンバー発表会見の時点で歴代でも平均年齢が最も高く、それも大きな話題だった。結果を残したメンバーとはいえ、4年後のW杯を見据えた時には少なからず世代交代を図っていくことがテーマになる。ここでは、その次回カタールW杯で主役になり得る存在をピックアップしてみたい。

 今大会のメンバーにも、当然のように主役へとステップアップすべき存在がいる。中でも、中盤でコンダクターとして輝きを放った柴崎岳は26歳でロシアW杯を戦った。30歳になる4年後は、精神的にもチームの中核である存在になるべきだろう。また、出場機会に恵まれなかったとはいえ、遠藤航もまた29歳で迎える大会になり、リオデジャネイロ五輪では主将を務めた選手だ。彼も、もう1ステップを踏んでいってほしい存在になる。中盤の大島僚太や、最終ラインの昌子源と植田直通、GKの中村航輔もまた、今後の代表チームで骨格となるべきメンバーだと言える。

 それに加え、アジア最終予選やこれまでの国際親善試合に招集されながら、本大会のメンバー入りを逃した選手も候補だ。井手口陽介、浅野拓磨、久保裕也、中島翔哉、さらに欧州リーグでのプレー経験を持つ南野拓実といった面々は、次のW杯こそ自分が主役にという思いも強まっただろう。当然ながら、彼らも有力な候補になる。

 こういった選手たちが、すでにある程度の日本代表での実績があり、さらに4年後を見据えた中で有力な存在だ。しかし、期待をかけたいという意味では、まだそういったテーブルに乗っていない選手も多くいる。

 アタッカーで言えば、すでにオランダで頭角を現している堂安律が挙げられる。今回のW杯の時点ですでに“サプライズ”としての選出を期待する声もあったほどで、昨年のU-20W杯では4試合3得点の成績を残した。ガンバ大阪の下部組織で育ち、オランダ行きは当初期限付き移籍だったが、すでに完全移籍での契約を勝ち取っている。今後、さらなるステップアップも期待される存在で、当然のように日本代表へ選出されるかどうかのラインには乗ってくるだろう。

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17歳の久保建英も候補のひとり