そんな中、フランス・フットボール誌はレアル・マドリードがマネに触手を伸ばしていたと報じた。ジヌディーヌ・ジダン監督が電撃退任したことで、補強プランは、いったん白紙に戻ったようだが、W杯での活躍次第で、さらにステップアップする可能性もありそうだ。

 プレミアリーグ公式サイトで健筆を振るう戦術エキスパートのエイドリアン・クラーク氏は、サウサンプトンでプレーしていた3年前の時点で「まだ荒削りだが、マネの潜在能力はリーグトップレベルにある」と太鼓判を押していた。その豊かな才能は今、大輪の花を咲かせようとしている。

 そして、間違いなく言えるのは、リバプールでメキメキと力を伸ばしたマネが、W杯の対戦相手にとって最も厄介で、警戒すべき存在であること。ロシアの地でも爆発的なスピードと貪欲な攻めの姿勢で、日本代表に襲いかかるだろう。(文・田嶋コウスケ)