平日の昼間に、爆風スランプの2人と森脇さんがランチとはなかなかの絵である。しかも、ヒッチハイクで駆け付けた時の場所にちなみ、インド料理屋。そして会話の内容がほとんど動物の話とは。熱いエールを届ける爆風スランプの2人のイメージだけあって、その場では森脇さんの胸を熱くするような魂の叫びが飛び交っていると思いきや、その意外性に言葉が出なかった記者。だが、それだけ心が通い合っている関係性なのかもしれないと感じた。

 年末に森脇さんが出演する舞台は、クリスマスを題材にしたファンタジーコメディーだ。森脇さんから舞台の見どころを伺った。

「華やかなクリスマスの裏側では、色んな思いをしている人たちがいるのも事実。そんな、もう一つの夜に光りを当てた舞台です。感動あり、笑いありで、老若男女問わず楽しめる舞台です」

 森脇さんは元々、芝居には興味があったという。

「お客さんの反応が加わって、一つの芝居になるという一体感が好きで。それに、色んな役柄に入り込めるのも、魅力ですかね。多分、僕は台本がある仕事が向いていると思うんです。だから演出家さんに言われたとおり忠実にやるというのを心掛けています」

 以前にも、ミュージカルや舞台、映像などを経験したなかで、自分はバラエティーで場の空気を読んで喋るよりも、台本を読み込んで、じっくり作りこんでいく作業が向いていると実感したという。また、アドリブなどはせずに、台本通りにやるのことをポリシーとしている。気になる今回の芝居は、コメディーもので役どころは刑事のボス役だという。

「有難いことに、最近舞台では主役級の役を頂いているんですが、本当のことを言うと、もっと小物の役をやりたいんです(笑)。というか、脇役で物語を盛り上げていくような、そんな存在になりたいんです」

 シリアスからコメディーまで演じられる個性派俳優を目指しているという。

■ユーチューバーとしてのもう一つの顔

 役者とは別に、最近はユーチューバーとしての活動も話題を呼んでいる。

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