では、面接など、実際の就職活動で有利になり、ひいては企業から内定を得るにはどんな学生生活を送ればいいのでしょうか。「五つのキーワード」で考えてみましょう。「英語力」「バイト」「サークル」「友人」「専門性」です。

(1)英語力を鍛える…TOEICで最低600点は取りたい。
(2)バイトで学ぶ…店長に鍛えられ、人間性が育つ。
(3)サークルに入る…体育会系は就活の「特急券」になる。
(4)友人から刺激を受ける…学外にネットワークを広げる。
(5)専門性を身につける…自分に自信が持てる。

 順にみていきます。まず、グローバル化が進むなか、「英語力」を重視する企業が増えています。志望動機などを記載するエントリーシートにはTOEICの点数を書く欄がある。語学力は勉強した時間に比例して高くなるといわれます。したがって、企業はTOEICの点数を「どれだけ努力したか」を示すものとみなします。高い点をとるに越したことはないのですが、最低600点はほしい。

「バイト」の経験は面接でよく聞かれます。飲食店のアルバイトでも、「店の営業成績を上げて表彰された」「常連客をつくった」などの実績が評価につながります。

「サークル」では、とくに体育会系の評価は非常に高いものになります。就活の「特急券」といわれるほど、内定に直結します。体育会系の人は大会で優勝するために週5日も6日も一心不乱に練習する。入社しても仕事の目標に向かって努力するだろうと期待されるからです。体育会系以外のサークル活動であっても、他大学を巻き込んでイベントを企画して成功させたなど、企画力や行動力を示せる経験を企業は評価します。

 大学時代、最も長い時間を過ごし、影響や刺激を受けるのは「友人」でしょう。学内だけでなく、学外にも積極的に友人をつくる。そして、さまざまな価値観をぶつけあい、人間として成長していきたいものです。

「専門性」は、自分の自信につながります。文系の学生は、理系の人に比べて勉強に割く時間が少ない傾向があります。ゼミでの研究を通じて「これだけは人に負けない」という専門分野を養っておきましょう。

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