クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ、ソフトバンク対楽天のパ・リーグ最後の戦いが18日に開幕する。日本シリーズ行きの切符を掴み取るのは、果たしてどちらのチームか!?
秋雨前線停滞の中、所沢の地で勝利の雄叫びを上げたのは、レギュラーシーズン3位の楽天だった。次なる舞台は福岡。ペナントレースでは最終的に15.5ゲームの大差が開いた首位・ソフトバンクと3位・楽天の両者だが、直接対決の成績だけを見るとソフトバンクの13勝12敗とほぼ互角の成績が残っている。
8月後半から急失速した楽天だが、その低迷からは抜け出しており、西武を破ったことで勢いにも乗った。ソフトバンクにはアドバンテージの1勝分があるとは言え、展開次第で“下克上”は十分にあり得るだろう。
まずは試合の流れを決める先発投手。本拠地での紅白戦で調整したソフトバンクは、第1戦に今季最多勝タイの東浜巨(16勝5敗、防御率2.64)、第2戦には勝率1位の千賀滉大(13勝4敗、防御率2.64)というタイトルホルダーコンビを送り出し、第3戦、第4戦は和田毅(4勝0敗、防御率2.49)、バンデンハーク(13勝7敗、防御率3.24)のふたり。5戦目以降にもつれ込んだ場合は、武田翔太(6勝4敗、防御率3.68)、石川柊太(8勝3敗、防御率3.29)、攝津正(0勝2敗、防御率5.61)らが控える充実の陣容を構える。
救援陣も戦力豊富で、左ひじの違和感を訴えて9月19日に登録を抹消されたモイネロもすでに実戦復帰を果たしており、最後は54セーブのプロ野球記録を樹立した守護神のサファテが出番を待っている。
対する楽天は、3試合を戦った西武とのCSファーストステージの影響がどこまで出るか。エースの則本昂大(15勝7敗、防御率2.57)は14日に先発してまさかの4回7失点KO。これを発奮材料にできるところが則本の一流たる所以だが、日程を考えると中5日での第3戦の先発が濃厚。そして続く第4戦には岸孝之(8勝10敗、防御率2.76)、第5戦は美馬学(11勝8敗、防御率3.26)とファーストステージと同じ順番になるだろう。