ある程度、お墓のめどがついたら、今度は葬式の規模やスタイルを決め、希望に合った葬式ができる葬儀社を探しましょう。葬儀社を決めたら、自分の希望を伝え、見積もりを出してもらいます。プランに迷った場合は複数出してもらって、比較や調整をし、資金を用意。いざというときの段取りを喪主となる人に伝えておきます。
あとはできるところから生前整理を始めましょう。特に田舎の空き家や長年住んだ家の整理は、判断力や体力のあるうちにしておかないと負担が大きくなります。必要に応じてプロの力も活用しましょう。最後に、エンディングノートなどに、お墓や葬式について決めたことや、さまざまな希望を書き記しておきましょう。
【元気な今のうちにやっておくべき8つのこと】
1.田舎のお墓の権利関係を確認する
お墓に入るかどうかを決める前に、お墓の権利関係を知る。お墓の権利は、墓地の所有権と使用権に分かれ、両方の権利者の承諾が必要。田舎のお墓を移すにも時間がかかるので、まず確認を。
2.菩提寺の宗派や護持会費を確認する
葬儀を仏式で行う場合、菩提寺の僧侶に読経を依頼するのが原則。その宗派や護持会費、年間管理料などを確認。戒名、作法なども宗旨宗派にのっとって行う。よそに頼む際も同宗同派が無難。
3.家族の意向を確かめ、継承者を決める
お墓をどうするかについては、長期にわたることなので、自分の意思だけでなく、残される家族の意向を確かめ、考慮して決める。長期にわたり供養をしてもらえる継承者を決め、相談して進める。いない場合は永代供養付きの納骨堂や合葬墓も選択肢に。
4.お墓の形態、場所を決める
まず(1)田舎のお墓に入る、(2)お墓を新しく作る、(3)お墓をもたない、の三択から決める。(1)なら自分が入る場合の段取りや費用を確認する。(2)ならどこにどんなお墓を建てるか、(3)ならどのような形態にするかを具体的に決めていく。