寿福寺には頼朝の妻・北条政子の墓と伝わるやぐら(横穴式墓所)と息子・源実朝の墓があるほか、裏手には陸奥宗光、高浜虚子、大佛次郎などの墓所も。
浄智寺には鎌倉江ノ島七福神の布袋像をまつる洞窟が、浄妙寺は婦人病の祈願所として知られている。
<長谷寺>
9メートルを超す日本最大級の木造十一面観音立像が本尊で、創建は天平時代と伝わる。毎年、鎌倉人気スポットランキングの上位に位置し、鎌倉江ノ島七福神の大黒天も祀る。
<報国寺(竹寺)>
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三ツ星を獲得した人気観光スポット。鎌倉幕府滅亡後に創建、川端康成など文豪も愛した境内にはみごとな竹林が幻想的な景色を醸している。
<銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)>
源頼朝が巳年巳月巳日に見た夢から、この地に霊水を見つけ宇賀福神を祀ったことに由来する。この霊水で巳年に銭を洗った北条時頼が一族繁栄を願ったところ、これがかなったことから、銭洗い信仰が始まった。特に巳の日は一帯が大渋滞となるほどの人気。全国の弁天と銭洗いのつながりは、この地が発祥ではなかろうか。
(文・写真:『東京のパワースポットを歩く』・鈴子)