NHK朝の番組で「セックスレス」問題を取り上げたことで話題となった有働由美子アナウンサー。その反響は大きく、いろんなところでセックスレスの話ばかりされるようになったという。作家の林真理子氏との対談でその様子を明かした。

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林:女友達に、「有働さんに会った」と言うと、みんなから「エッ、すごい!」ってうらやましがられるんです。「どんな人?」と聞かれるから、「外見はテレビよりずっとカワイい」と言うと、「ああ、やっぱりィ」みたいな感じ。そこはちょっとがっかりするみたいだけど (笑)、「きれいだよねえ」って。

有働:「あさイチ」のおかげですよね、きっと。何が幸いするかわからないですね。

林:朝のあの時間帯にセックスレスの問題を取り上げて、話題になりましたよね。でも、ああいう言葉を有働さんが言うと、そんなにいやらしくないですよ。

有働:「セックス」という言葉を恥ずかしがって言うと、かえってギクシャクするから、パッと言おうねと最初は言っていたんですけど、さすがに言うときに、一拍「ウッ」となりましたね。でも、言い慣れるとだんだんゆるくなって、最近は「膣とか生理とか言いすぎるかな。大丈夫?」みたいな。(笑)

林:教育問題とか、このあいだは生活保護の問題とか、タイムリーなことを取り上げているのに、いまだにいろんなところでセックスレスの話をされるの、いやでしょう。

有働:そればっかりやっているように言われるのはいやですね。NHKの前でバスを待って並んでいると、中年の女性に「あっ、セックスレス!」って言われたり。(笑)

※週刊朝日 2012年8月17・24日号