骨折に対する治療法では、痛み止めの薬を服用します。痛みを抑え、骨折を早く治すためにコルセットやギプスなどをつけることもありますが、正しく装着しないとかえって痛みが強くなったり、骨がつきにくくなったりすることもあると考えられます。

 手術については、骨を固定するために医療用の樹脂を入れたり、つぶれた骨を取り除いて金属製の人工骨を入れたりする方法があります。固定することで痛みがなくなり、動きやすくなるメリットがある一方、1カ所だけを固定することで、その周囲の骨に負担がかかって半年から1年すると、周囲の骨に骨折が起こることもあり、手術をすべきか否かは意見が分かれるところです。

 治療法については、骨折した場所や骨折してからの時間、そのときの骨の状態、痛みの程度などによって相談することになるでしょう。いずれにせよ、骨粗鬆症の治療は続けることが必要です。また、動かなくなることで骨はどんどん弱ってしまうため、安静にしすぎないことも大切です。あわせて、転倒しないようにする、重いものを持たないようにするなど、骨折を繰り返さないための注意も忘れないようにしましょう。

※週刊朝日MOOK「痛い!首腰ひざのいい病院2017」より抜粋

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