内村航平が、接戦を制して金メダルを獲得した。一進一退の攻防を制し、ロンドン五輪に続いて同種目2連覇を果たしたのだ。
一瞬たりとも気が抜けない試合展開だった。内村は最初の種目・ゆかで15.766点の高得点。好スタートを切る。続くあん馬も大きなミスなくまとめると、14.900点。トップグループの中ではやや低めの点数だったが、2種目終えた時点で暫定トップとなる。
そんななか、内村の前に立ちはだかったのが、予選を1位通過したウクライナのベルニャエフだった。ベルニャエフは最初のゆかで15.033点、あん馬で15.533点とどちらも15点台にのせる安定した演技を見せ、暫定3位につける。しかし暫定トップの内村との点差はわずか0.1点で、この時点でかなり肉薄した戦いとなっていた。
そして3種目のつり輪で、ベルニャエフが内村を逆転する。ベルニャエフはここで完成度の高い演技を披露し、15.300点をマーク。トップに躍り出た。一方で内村もミスのない演技をするが、ここでは点数が伸びず14.733点、3位まで順位を落とす。