金本監督がかつて所属した広島に9連敗を喫するなど、チームはどん底状態だが、勝っても負けても熱烈な阪神ファンにとって、どうしても許せないことがある。本拠地・甲子園球場での不振だ。今季はここまで15勝24敗1分で、勝率はなんと.385。かつては観客の地鳴りのような声援がアドバンテージになると言われた聖地で、この成績は信じがたい状況と言える。
さらに宿命のライバル・巨人相手の今季の甲子園での成績は、阪神ファンにとっては最大の屈辱となっている。ここまで7試合で0勝6敗1分と勝ち星がなく、7月には14年9月以来となる甲子園3連戦3連敗を喫した。3タテが濃厚となった7月20日の試合では、9回にスタンドのファンが「六甲おろし」を歌い始めるという異例の事態も起こった。
このファンの行動は、激励なのか、それともブーイングなのか。このまま阪神がシーズン最下位で終われば、「暗黒時代」と言われた2001年以来、実に15年ぶりの出来事になる。(成績は全て7月25日現在)