マイアミ・マーリンズのイチロー外野手は現地9日、敵地でのミネソタ・ツインズ戦に1番・ライトで先発出場。決勝タイムリーを放つなど、5打数2安打、1打点の活躍を見せた。試合はマーリンズが10対3で大勝。
これで日米通算安打は4251本となり、ピート・ローズ氏が持つメジャー歴代1位の4256安打まであと「5」に迫った。メジャー通算安打は2973本で、3000安打まで残り27本としている。
この日の対戦相手はベテラン右腕アービン・サンタナ投手。かつてはエンゼルスで活躍しており、マリナーズ時代のイチローとは数多く対戦した。通算対戦成績は打率.330(91打数30安打)と相性のいい相手だ。
そのデータを証明するかのように、イチローは初回の第1打席で2球目の内角速球をとらえ、ライト前へはじき返した。2死後には4番マルセル・オズーナの適時二塁打で先制のホームインを果たしている。
2打席目は2回2死一塁でファーストゴロ、3打席は5回の先頭でセンターフライに倒れたイチロー。だが同点の7回に1死一、二塁のチャンスで回ってきた4打席目、イチローはカウント2-1からやや内寄りに入ってきたサンタナの速球を右中間へ運ぶ。ライト前への勝ち越しタイムリーヒット。これで勢いに乗ったマーリンズはさらに適時打を連ね、この回に一挙7得点で試合を決めた。
イチローの第5打席は、8回にツインズの4番手右腕フィル・ヒューズと対戦して低めの変化球に空振り三振。だが3試合連続マルチ安打で、ローズの記録更新はいよいよ秒読み段階となっている。