優勝パレードを行なったレスター(写真:Getty Images)
優勝パレードを行なったレスター(写真:Getty Images)
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 レスター・シティは15日、チェルシーとプレミアリーグ最終節を戦い、1-1で引き分けた。これでレスターは、勝ち点81で今季の全日程を終了。2位のアーセナルと10ポイント差をつけての“圧勝”で、彼らの充実ぶりが改めて証明された。

 そんなレスターに対し、英メディアは早くも来季に眼差しを向けている。奇跡的な優勝を遂げた主力選手にビッグクラブが引き抜きを画策する一方、チャンピオンズリーグへの参戦が決まり、選手層の拡充が求められているからだ。主力の慰留に努めながら、お目当てのターゲットを加えるという二重のタスクを、レスターはクリアしていく必要がある。

 退団の懸念が広がっているのは、MFリヤド・マフレズとMFエンゴロ・カンテの二人である。質の高いボールキープとドリブル突破を武器に、17ゴール・10アシストで爆発したマフレズには、バルセロナやPSG、マンチェスター・U、マンチェスター・C、アーセナル、トッテナムといった強豪クラブが関心を示している。マフレズ本人と代理人は「残留希望」を明らかにしているが、大幅な昇給を望んでいるとも伝えられ、予断は許さない状況にある。

 他方、カンテについては、契約解除の違約金が2000万ポンドに設定されている。レスター入団時の移籍金はわずか560万ポンドだったが、今季の活躍で市場価値が7倍強の4000万ポンドまで急騰しているだけに、ビッグクラブからすればお値打ち感は相当強い。実際、マンチェスター・Uやアーセナル、PSGらが関心を示しており、フランス代表としてユーロにも参加することが決まったカンテの動向に注目が集まっている。

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