早いもので今年も残り僅か。この1年を振り返ってみて「今年は運がよかった」といえる人はどのくらいいるだろうか。
多くの人は漠然と「運がよくなりたい!」「運のいい人になりたい!」と思っているだろう。だが、「運がいい」とはどういう状態なのか、改めて考えてみるとわからなくなるのでは?
メディアでも引っ張りだこの“芸能界最強占い師”ことゲッターズ飯田氏が、新著『ゲッターズ飯田の運の鍛え方』(朝日新聞出版)で、「欲望と運の関係」について明らかにしている。
飯田氏は運がいいと感じるのは主観的なものだとし、これまでに約5万もの人を無償で占ってきたなかで「人が幸せを感じるのは、その人のもつ“強い欲望”が満たされたときだ」と気付いたという。
人間の欲望は「自我欲」「食欲・性欲」「金欲・財欲」「権力・支配欲」「創作欲」の5つに絞られるとし、これらを「5欲」と名づけた飯田氏は、“運は鍛えられるもの”であり、この「5欲」を積極的に経験することで運を鍛え、貯めることが可能なのだと指南している。
私たちはよく“ツイている”“運がいい”と感じる時があるが、これは、欲望が満たされて調子がいいとき。逆に、運が悪いと感じるときは、自分の中にある欲望が満たされていないか、自分が求めていない欲望を押し付けられ、負担に感じ、調子が悪いときだという。
運がいい時期はどんどん積極的になるべき、というのは誰でもわかるが、では、運が悪いときは、どのように対処したらいいのだろうか。
飯田氏が勧めているのは、運が悪いときは「勉強する時期」という考え方だ。運気が低下した時期は、思いもよらぬトラブルに遭遇したり、悪い評判をたてられてしまったりとピンチに見舞われるが、それと同時に、今までの人生で避けてきたことを経験できるチャンスでもある。
知らない世界を学ぶ絶好の機会でもあるので、この時期のしんどさをいかに乗り切り、プラスの経験に変えるかが重要だというのだ。
運気が上昇した後には必ず「勉強の時期」が訪れるものなので、やみくもに運が悪くなることを恐れるのではなく、人生のステージが上がる時期と考え、「なんで自分ばかりがこんな目に遭うのか……」と、ネガティブな感情に振り回されるのではなく、「ああ、そういう時期が来たんだ」と、どっしり構えていればよいのだという。
自分の中にある欲望を知り、普段の生活でも意識することによって、運のいい時期、悪い時期に何をすべきかの心構えができるだろう。飯田氏が経験則に基づいて明かす“運の鍛え方”を身につけ、来年は良い一年にしたいものだ。