■早めに復帰して、上手にアクセルを踏んで
逆に保育園や職場のことを考慮して2人目の育休を続けて取る方もいますが、仕事をしない期間が長くなると復帰しづらくなることも。
1人目の育休ではなるべく早めに復帰してブランクをあけないほうがベターです。
復帰後はパパなどに協力してもらって、週1回は残業をするとか、数カ月間のプロジェクトだけは全力を注ぐなどして、上手にアクセルを踏んでいきましょう。
そうすれば、周囲からも頑張りが認められるので、1年くらい仕事をすれば、2人目の育休を取得しやすくなるはず。
出産後に「第一線」の仕事から外れてしまう、いわゆる「マミートラック」に悩むママもいます。
ただ、長い目で見れば第一線から外れている期間は短いもの。
「今は育児優先」と上手に気持ちを切り替えることも大切。
私も現在2人目を妊娠中です。
転職直後に妊娠がわかったのですが、転職する前に上司に2人目のことを相談していたので、理解を得ています。
ママが働きやすい職場に転職する手もあります。
会社に遠慮して数年後にと計画を立てても、産めなかったときに会社が何かをしてくれるわけではありません。
授かったときがベストタイミング、と割り切ってしまうことも必要かもしれません。
中野円佳(なかの・まどか)
大学卒業後、新聞社入社。2012年に第1子出産。15年から株式会社チェンジウェーブに参画。著書に『「育休世代」のジレンマ ~女性活用はなぜ失敗するのか?~』(光文社新書)
※AERA with Baby 2015年10月号より抜粋