今年25周年を迎えるアイドルグループ・V6でリーダーを務める坂本昌行さん。25年の歩みの中で、メンバーとの関係性も変わってきたそうで──。Jr.時代からデビュー秘話、プライベートまで、作家の林真理子さんが迫ります。
【前編/V6坂本昌行、最初はSMAPのメンバーだった? “ジャニーズ苦労人”秘話】より続く
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林:この間、30歳でまだJr.をやってる人のドキュメンタリーを見ました。
坂本:ああ、いますね。
林:普通は、Jr.は20歳で卒業するんじゃないですか。
坂本:そうですね、ほぼ。中にはそうじゃない人もいます。
林:坂本さんは苦労人と言われてますけど、20歳のとき一回ジャニーズをおやめになって、社会人を経験なさったんですよね。
坂本:よくご存じですね。いろいろ悩むことがあって一度やめたときに、「こういう世界から離れて、俯瞰して見るのもいいんじゃないか」と言う方がいて、ちょっとサラリーマンをやってみようかなと思ったんですね。それもある意味ラッキーでしたけどね。
林:そのあと、「戻りたい」と言ったら、「いいよ。あしたおいで」みたいな感じだったんですか。
坂本:まさにそうですね。
林:えっ、ほんとに?
坂本:さすがに連絡するのも申し訳ないというか、どうしていいかわからなかったので、当時、唯一電話番号を知っていた国分太一に連絡をして、「戻りたいんだけど、ちょっと口をきいてくれないか」と言ったら、その翌日、すぐジャニーさんから電話がかかってきて、「野球大会の仕事があるからおいで」って言われて。
林:待っていたのかもしれないですね、ジャニーさん。
坂本:どうなんですかね。怒られると思って、それを覚悟で電話したんですけど、それは一切なく、ずっとジャニーズにいたような感じで「いいよ。おいで」って言われて、びっくりしたというか、拍子抜けしたというか。
林:そしてまたレッスンを受け始めたんですね。ブランクは感じました?