また、鉄道車両は定期的に車内の消毒・除菌作業を行っている。今回の新型コロナ禍で、複数の鉄道事業者が消毒・除菌作業のサイクルを短くして、鉄道でのクラスター発生を抑える努力がなされていることを知ってもらいたい。
■駅での接触を防ぐコツ
列車に乗る人は、短時間であっても駅に滞在する。ここも「3密」になりやすい場所だ。例えば自動券売機・自動改札機前の並び、ホーム上での整列乗車等々、前後の人との間隔はおのずと狭くなる。
そこでソーシャルディスタンスをとることとともに、SuicaなどのIC乗車券を使ってソーシャルディスタンスがとりにくい自動券売機には近づかないようにする工夫が求められよう。また、不特定多数の人が触った機械に不用意に接触しないことも、IC乗車券を使用する利点でもある。IC乗車券へのチャージは、自動券売機に並ぶ人が少ない駅や時間帯に済ませればよい。
みどりの窓口など、駅員との対面窓口はなるべく避けたいが、特急列車の指定席券を購入する際はやむを得ない。近頃はパソコンやスマートフォンで予約できるサイト・アプリもあるので、これも積極的に利用したい。
トイレは、特に女性は長時間並ばなくてもよいよう、早めの対応または小駅で済ませたい。駅のトイレは洗面所が必ず併設されているので、手洗いを行うよいチャンスである。
■ハンカチで吊革を握る
エスカレーターを利用する際は、前後の間隔を開けることに気を付ける。エレベーターも混雑時の利用はなるべく避けたい。
手袋を常備していると、手すりにつかまる時に便利だ。手すり・吊革・握り棒をつかむ際にハンカチを間に挟むのも効果的である。その際は、あらかじめ持続効果のある除菌スプレーなどをかけておくと、除菌効果が増す。
車内ではどこに座ればよいだろうか。なるべく空気が流れよい、出入口に近い所を選びたい。肌同士の接触を少なくするため、袖の長い上着、裾の長いボトム、帽子の着用が有効だろう。