新幹線など座席指定の特急列車では、緊急事態宣言が出されて乗車率が極めて低くなっており、鉄道会社も消毒を念入りに行っているので、基本的に通勤電車と同じ対策をとることをおすすめする。ただし、喫煙ルームへ長時間籠もることは、リスクを上げる行為につながるので注意したい。
■基本は「家にいよう」
4月15日に厚生労働省のクラスター対策班に参加する西浦博北海道大学教授らが記者会見した際、「満員電車に乗ることはよくない」との旨の発言をした。
「国家の重大局面」にあるこの状況では、企業はテレワークや部署ごとに曜日を分けて出勤することを導入し、どうしても鉄道を利用して出勤しなければならないときは時差通勤をすることでリスクが軽減できるのではないか、としている。
手にウイルスが付いても目や鼻、口などの粘膜に接触しなければ感染のリスクは低い。専門家の中には、乗車中には目・鼻・口に触らない、マスクの表面に触れない、乗車後は手洗いを徹底すれば、効果は期待できるとしている。
また、無症状・軽症者が多いことも新型コロナウイルスの特徴であるから、自らが感染源とならないよう、マスクの着用、ハンカチを使って鼻・口を押さえて、咳やクシャミによる飛沫感染を防ぐことが重要だ。
とはいえ、最も効果的なのは外出を避けることである。不要不急の外出を控えて、感染の収束に協力したい。(文・平賀尉哲)