菅原 英語と向き合おう、っていう気持ちになった、ってこと! 苦手意識もだいぶなくなったと思いますよ。
森本 えらいねぇ。
菅原 全員、森本だと思えば平気ですね。
森本 え!? みんな森本だと思って接してたのかよ!
──“カタコト”という言葉もあるように、英語の発音にコンプレックスを感じる日本人は少なくありません。
森本 うーん……でも僕は発音がきれいじゃなくてもいいかな、って思います。もし外国人にカタコトの日本語で話しかけられたら、理解してあげよう、って思うじゃないですか。それと一緒ですよ。発音が悪い、ってことを日本人は大ごとに捉えすぎているんじゃないかな。
櫻田 たとえば、頭文字がRとLから始まって、あと全く一緒の単語があるじゃない。right(右)とlight(光)とか。会話の中で、rightなのにlightの発音で言ってしまったとして、それはくみ取ってくれるの?
森本 大丈夫だと思うよ。「アメなめたい」って雨の発音で言われても、キャンディーのほうだってわかるでしょ?
櫻田 その感覚は一緒なの?
森本 うん、向こうもきっと歩み寄ってくれるよ。気にしなくていい。
──最後に、英語を学習する読者にメッセージをお願いします。
森本 Facebook を作ったマーク・ザッカーバーグさんの「Done is better than perfect」という名言があります。完璧よりはまずは完成させよう、という意味です。つきつめたらキリがないことって多いじゃないですか。“塾”のネタもそうですが、自分では面白くないって思っていたものが皆さんに受け入れられた。とりあえず完成させて披露してみる。そこからフィードバックをもらって良くなることもあります。英語も、言葉を覚えたら話してみる! 完璧になんなきゃ話せない、って思いがちだけど、まずは話してみる、くらいの心持ちでいいんじゃないかな。
オリジナルコントの動画はこちらから
(文/濱田ももこ)
※「AERA English 2020 Spring & Summer」から抜粋