トリオ芸人「トンツカタン」でネタ作りとツッコミを担当する森本さんは、幼稚園からインターナショナルスクール(St. Mary’s International School)に通い、国際基督教大学(ICU)を卒業。芸人としては異例の経歴を持つ。今回、カタコト英語を習うというコント“塾”を、『AERA English 2020 Spring & Summer』(朝日新聞出版)のために再編してもらった。英語力の異なる3人が、ニッポン人の英語力について語り合う。
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──森本さんは幼稚園からインターナショナルスクールに通っていたということですが、他のお二人(菅原さん・櫻田さん)は英語に自信はありますか?
菅原 めちゃくちゃ苦手です。中学生のとき、英検3級を4回受けて4回落ちました。文武両道が推奨される部活に所属していて、僕が受かんないものだから、英検があるたびに受けさせられていました。筆記はなんとか受かるんですけど、スピーキングで英語が全部音になっちゃって。
森本 どういうことですか?
菅原 言葉として聞こえない。ほぼパードゥンだけでごまかしていましたね。
森本 パードゥンの一本やりで!?
菅原 英語の文法って、日本語とあべこべじゃないですか。そこに苦手意識を持ってしまって、はなから諦めていました。
──森本さんはこんな悩みを持ったことはありますか?
森本 幼稚園から周りにネイティブがいる状況でしたが、僕も最初は話せませんでした。話せるようになったのは小学校2年のとき。クラス分けで、たまたま日本人が僕だけという状況になったんです。日本語が話せない環境に強制的に追い込まれてだんだんと話せるようになりました。
──櫻田さんはいかがですか?
櫻田 海外の音楽や映画が好きで、頻繁に聴いたり見たりしているので、苦手っていうよりは憧れのほうが強いです。「Why not?」とかすごくかっこいい。なぜいけないのか……当然でしょう?って、日本語にはない表現。使いこなしたいですね。あ、大学生のときに英検の監督のバイトをしていました。
森本 受けなさいよ。
菅原 携わってはいたんだね。