恐らくこれは、満員電車で通勤・通学する世代別男女割合を表しているものだろう。そしてまた、濃厚接触する性産業の実態を表している数字なのかもしれない。立憲民主党の議員(当時。50歳)がセクキャバに緊急事態宣言の後も通っていたが、いつも通りにキャバクラや性産業に通い、若い女性に「接待される」のを当然とする文化がこの社会にはある。彼らと同世代の女性たちの多くはその時間、家族のために家事をしているというのに。
地球規模のパンデミックで、その国の政治力や個性が暴きだされている。他国と比べて、日本の状況はかなり危機的だ。ウイルスは差別しないが、現実をあぶり出す。女性や子どもを搾取し差別する国の現実を。政治のレベルを。それでも、ここまで暴かれたならば、私たちは変えていくしかない。新型コロナウイルス後の社会を、より良いものにするために一つひとつ悪政をつぶしていくしかないのだと思う。その希望を手放さないでいたい。
さて、次号から「ニッポン スッポンポンNEO」はデジタルに移ります。新タイトルは「おんなの話はありがたい」。今こそ、フェミな言葉を、どんどん放ってまいりましょう。誌面を読んでくださっていた皆さん、デジタルでお会いしましょう!
※週刊朝日 2020年5月8‐15日合併号