厚生労働省結核感染症課の担当者も言う。

「運動するときも『3密』は意識してほしい。集団でウォーキングを行えば『密集』、2~3人でも近い距離だと『密接』に当たります。運動するなら基本は1人で」

 運動はしたいが、外出を極力控えたい場合、室内のトレーニングで代替する手段もある。埼玉県越谷市でスポーツ整体院を運営する松田タカシさんは、「オンラインかけっこ教室」を始めた。元々は子ども向けのかけっこ教室を開いていたが、緊急事態宣言以降、テレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を使っている。

「家の中でかけっこをするのは難しいですが、走るときに使っている筋肉を刺激することで、基礎体力を養うことはできます」

 かけっこと聞くと下半身を連想するが、

「全身をくまなく鍛えることが理想的。体のバランスが良くなり、走る力も上がります」

 と松田さんは言う。下半身を鍛える運動法として「しこ踏みトレーニング」、上半身を鍛える運動として「アニマルトレーニング」を教えてもらった。

「しこ踏みのコツは背骨をまっすぐにし、お尻を後ろに突き出すこと。お尻が下に向くと腰が丸まり、正しい運動効果は得られません」

 食事と運動を組み合わせ、コロナだけでなく「コロナ太り」も撃退したい。(本誌・松岡瑛理)

週刊朝日  2020年5月22日号

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