最近思うんですけど、テレビで「この人を使いたい」と思ってもらえるかどうかは、運なんじゃないかと。その点、ユーチューブは全部が自分の場所で、あとはお客さんが評価してくれるかどうか。果てしない才能を出せるっていうか、可能性があるというか。

 僕も20年ぐらい前だったらチャレンジしてもよかったですね。30歳のころにユーチューブがはやってたら、体もバンバン動くし、どんな球でも打てますよって状態だったんで、アプローチの技術を伝授できたと思います。ライによって打ち方が何十種類もあるので、それを披露していってね。

 雑誌なんかだと、自分がしゃべったことがうまく伝わってないことがあるんですよ。でもユーチューブだと全部自分の言葉だし、撮り直しもできるし編集もきくし。梶原君はすばらしい時代に生まれてきてるんだと思いますよ。オッサンはもう無理です。ハハハ。

週刊朝日  2020年5月22日号

[AERA最新号はこちら]