

料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「野菜のジュレ」。
【「野菜のジュレ」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
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いろいろな野菜を少しずつ食べたいな。そんな時は野菜をコンソメで煮て、ゼリーにして食べるのがおすすめです。だんだんと汗ばむ季節になってきましたから、おやつ時間にツルンと食べるのも楽しいですよ。
今回は玉ねぎ、セロリ、カラーピーマンをみじん切りにしてジュレを作りましたが、家にある野菜で使えそうなものなら何でもかまいません。ぜひ、オリジナルのカラフルなジュレを作ってみてください。
みじん切りにした野菜をコンソメで煮る時は、あまりクタクタに煮ないほうがよいと思います。これは、食べる時に野菜の歯ごたえを楽しむためです。
野菜を煮たら、溶かした粉ゼラチンと混ぜて、冷蔵庫で冷やし固めるだけ。ちょっとやわらかめのゼリーに仕上がるようにしてあります。スプーンですくって、涼しげなガラスの器などに盛り付けてみてください。
最後にきゅうりやミニトマトを飾って、できあがりです。チャービルなどのハーブをのせても美しいと思います。たくさんの野菜の風味を味わいながら、野菜不足を解消していきましょう。お供はもちろん、キリッと冷やした白ワインで。
(構成/赤根千鶴子)
■野菜のジュレ
【材料】(作りやすい分量) 玉ねぎ40g、セロリ30g、カラーピーマン(赤、黄)各10g、ミニトマト、きゅうり各少々、水400ml、コンソメの素1個、塩少々、粉ゼラチン5g、水50ml
【作り方】(1)玉ねぎ、セロリ、カラーピーマンはみじん切りにする。(2)鍋に水とコンソメの素を入れ火にかけ、沸騰したら(1)を入れ、サッと煮て火を止め冷ます。(3)水50mlに粉ゼラチンを振り入れ、電子レンジ(600W)で40秒加熱して溶かす。(4)粗熱が取れた(2)に(3)を入れ混ぜ合わせ、保存容器などに入れて冷蔵庫で冷やし固める。固まったら大きめのスプーンなどですくいながら器に盛り付け、ミニトマトときゅうりを飾る。
【ワンポイントアドバイス】玉ねぎ、セロリ、カラーピーマンはやわらかくなりすぎないよう、サッと煮る。
※週刊朝日 2020年6月5日号