リモートで会議や飲み会をする機会が増えた。自分はどう映っているのか? ちょっとしたコツで顔映りがよくなるらしい。新しき身だしなみの心得とは。AERA2020年6月15日号の記事を紹介する。
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コロナ禍のなか、なんだか自分の顔を眺める時間が増えた。会議、取材、飲み会。「オンライン上で人と会う」となればその間、必然的に画面に出る自分の顔も見続ける羽目になる。画面に映るのっぺりした顔にやる気は下がり、画面映りが気になっては内容から気がそれる。
「リアルなら、よれよれのスーツや汚れた靴は身だしなみとしてNGですよね。画面映りは、オンライン時代の身だしなみだと思います」
と話すのはHARES社長でHRコンサルタントとして活躍する西村創一朗さん。1日5~10件、オンラインでの打ち合わせや取材があると言い、オンラインイベント登壇の機会も多い。
西村さん、これまでZoom映えの改善に様々着手してきたという。パソコンのインカメラは画質が悪いため、外付けのウェブカメラを購入。さらにリングライトも購入した。直径25センチほどのドーナツ形のこのライト、3千円強で買えて顔映りが明るくなる。瞳の中にキャッチライトと呼ばれる白い輝きも入るので、目をキラキラさせる効果もあり、プロのカメラマンが人物ポートレートで使う技が自宅で再現できてしまう。西村さんの周りの経営者仲間などでも導入する人が多いという。
背景に好きな画像を設定する「バーチャル背景」を使ったこともあるが、違和感があって封印した。代わりに、背景が寂しくならないように花瓶に花を生けて飾り、絵画を壁にかける。どちらもサブスク型で毎月届くサービスを利用している。
もちろんどんなに映りが良くても回線が途切れては元も子もない。最新のWi-Fi規格に対応するルーターとパソコンに買い替えた。
ただ、新たに何か買うほどでも、という人も多いだろう。手持ちのもので最低限のオンライン映えを実現できないものか。