「オンライン映え講座」を開講する美容プロデューサーの向川利果さんによれば、カメラ位置と角度、照明を工夫するだけで映りが俄然変わるという。まずはパソコンやスマホの位置。

「普通に手元に置くと、上からのぞき込む形になります。口角が下がって、ほうれい線や目の下のたるみも目立つし、相手に威圧感を与えてしまいます」

 ノートパソコンなら本などを重ねてその上に置き、カメラが目線より少し高くなるのが理想だという。

 次は照明だ。逆光にならないように天井の照明が斜め前方にくる位置に座り、できればデスクライトなど手元にも一つ照明を足す。懐中電灯でもないよりはマシだという。手元照明は目線より少し上から顔を照らすように配置。反射板代わりに白い紙を机に敷けばさらにいい。

 メイクのコツは、ハイライトで肌を立体的に見せることだ。画面では表情や動きが伝わりにくいが、ハイライトで表情筋が動いているように見せる効果がある。オンライン映えするメイクというと、濃いシャドーやリップを使う人も多いが、画面を通すとギラギラして見えるので注意が必要だという。

「男性の場合は開始1、2時間前にはヒゲをそり洗顔すると、ヒゲの青さや顔の赤みが気になりにくくなります。オンライン映えというと『そんなこと気にしてないで仕事しろ』という人がいますが、今後はZoomなどでの商談も増える。成約率を上げたいなら性別、年齢問わずオンライン映えは必要だと思います」

(編集部・高橋有紀)

AERA 2020年6月15日号

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