「自粛生活の間、余裕ができたことで仕事以外のことに取り組んだ人も多かったと思います。絵を描いたり、楽器を演奏したり、初めての料理に挑戦したり、体を動かして何かを『作る』楽しさに目覚めた人もいるでしょう。外的な評価に関係なく、自分が楽しかったり、夢中になったりした行為は『個性化』につながり、内面を豊かにしてくれます。そして、その行為に没頭することは、不安をやわらげることにも役立つのです」(三宅さん)
新型コロナウイルスの終息は、先の見えない状況だ。再び自粛生活が始まるかもしれない。しかし、そうなったときも不安をやわらげる方法はある。自分が楽しいと感じること、あるいは生活を維持するため、必要な掃除や料理などの家事に「没頭する」ことだ。また、一心に取り組むことは、アイデアや工夫を生みやすい。この「創造性」は自分のオリジナリティーの発揮につながり、「個性化」にも影響を与えるという
なるほど。そう聞くと、「あつ森」にも、「没頭」と「創造」をうながす仕掛けがある。人気を呼ぶのも納得だ。(ライター・角田奈穂子)
※AERA 2020年6月29日号