現在の音楽は、「聴き手も参加できるもの」です。曲を聴いて、自分なりに解釈して、カバーしたり工夫したりアレンジして発信することで、その曲のエンタメに参加できるのです。これは、新しい音楽の楽しみ方です。拡散された理由は、言うまでもなくSNSです。「共感」した人が、それぞれに「拡散」するのがSNSです。TikTokやYouTubeやTwitterが、音楽を拡散する役割を果たしています。これは非常に革新的なことです。最近は「参加しやすい音楽」がヒット曲になります。ついついまねしたくなる、拡散したくなる、「SNS映えする楽曲」です。瑛人さんの「香水」は、パロディー化しやすい「参加する余地」も存分に含まれているのがポイントです。

 宇多田ヒカルさんの曲だったらこうはいきません。宇多田ヒカルさんの曲も名曲ばかりで、アーティストとしては最高峰だと思いますが、「歌がとても上手じゃないと参加できない」ので、ハードルが高すぎるのです。

 この「参加して楽しむ音楽」という概念は、SNSが作り出した新しい流れです。音楽関係者は、いかに「SNS映えする音楽」をつくれるかが今後の音楽市場における勝負となるかもしれません。

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